京都国立近代美術館にて「すべての僕が沸騰する 村山知義の宇宙」展が4月6日より開催されます。
屋外にはすでにバナーが。
やなぎ公演のポスターも貼っていただいています。
稽古帰りの夜に撮影したので暗すぎます。
やなぎみわ演劇プロジェクトvol.3「1924人間機械」の京都公演に先立ち、過去2作品を上映いたします!
第3部「1924人間機械」は単一でも十分にお楽しみいただける作品となっていますが、やなぎみわの「1924」の世界をより堪能したい方には是非ご覧いただきたいと思っています。
平日のお忙しいときかとは思いますが、第一部、第二部ご覧いただいた方もいただけなかった方もどうぞご覧くださいね。
【Ustream放映スケジュール】上映時間 各120分
4月2日(月)20:00 第一部「1924Tokyo-Berlin」
(2011/7/31、京都国立近代美術館にて上演)
■内容
1924、東京築地。日本初の小劇場に舞い込んだ一通の手紙。差出人の名は、モホイ・ナジ・ラースロー。
ベルリンから届いたその奇妙なプロポーズが紡ぐ、トーキョー/ベルリン プロジェクトとは——。
■出演
金替康博(MONO)(土方与志)、岡嶋秀昭(村山知義)、山本麻貴(案内嬢 )
作・演出 やなぎみわ/演出助手 あごうさとし/衣装・小道具製作 杉本泰英/映像制作 三谷正、木村三晴/舞台監督 武吉浩二(CQ)/音響 谷口大輔(T&Crew)/照明 池辺茜/制作 井上美葉子(ARTCABINET)/翻訳協力 ニコロフ・トドル、諸井直嗣
4月3日(火)20:00 第二部「1924海戦」
(2011/11/5、神奈川県芸術劇場にて上演)
■内容
1924年6月、土方与志と小山内薫が指揮を執る築地小劇場は混乱の坩堝にあった。
旗揚げ公演は何と三作品、小山内薫演出「白鳥の歌」「休みの日」そして土方与志演出「海戦」。ドイツ戯曲R.ゲーリングの「海戰」は、前代未聞の設計と舞台構造を持つ小劇場で上演され、聞き取 れないほどの早い台詞、絶叫と轟音のリアリティで人々を驚かせた。全編のほとんどが、洋上に浮かぶ戦艦の内部で繰り広げられる「海戦」の稽古と、築地小劇場の船出。 2隻の「船」の行く末が重なる。
「偉大な明治」と「激動の昭和」のはざま、大正デモクラシーの時代を背景に、モボ、モガが闊歩し、多様で未分化な芸術運動が花開いた大正期。 明治以来の近代国家体制が瓦解した帝都の混沌の中で誕生した、歴史的舞台をめぐる劇中劇。
■出演
金替 康博(土方与志役)、富岡 晃一郎(第七の水兵)、大久保 綾乃 (案内嬢役)、山本 麻貴(案内嬢役) 、植田 真介(第六の水兵役)、川口 覚(第一の水兵役)、山森 大輔(第三の水兵役)、遠山 悠介(第四の水兵役)、下村 マヒロ(第五の水兵役)、南 拓哉(第二の水兵役)/関 輝雄(小山内薫役)
原案・演出・美術 やなぎみわ/脚本 あごうさとし/ヘアメイク 杉本泰英/映像制作 三谷正/宣伝美術 木村三晴/制作 井上美葉子(ARTCABINET)
(制作 井上美葉子)
3月24日(土)、25日(日)に「1924人間機械」音楽ご担当の柳下美恵さんが国立国際美術館のイベントにご出演されます。
最近、映画「アーティスト」がアカデミー賞を受賞し、無声映画が話題となっていますね。
イベントでは無声映画が上映され、柳下さんが音楽をライブで演奏されます。
村山知義が築地小劇場で舞台美術を担当した、ゲオルク・カイザー作の≪朝から夜中まで≫(監督カール・ハインツ・マルティン)も上映されます。
私たちも見に行きますよ!
イベントの詳しい情報は美術館のHPでご確認くださいね。
第3回中之島映像劇場 「全体芸術の試み 無声映画+音楽演奏+弁士の語り」
―東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品による―
イベント情報はこちら
(制作 井上美葉子)
昨秋11月、「1924海戦」の終演以来、久々のブログ更新・・・・というより再開です。
年末あたりからのんびり書き始めればいいのに、
なぜどうしようもなく忙しくなってから始めてしまうのでしょうか!
とにかく、「1924 第三部 人間機械」稽古しつつ目下まだまだ更新中。
脚本の、あごうさとしも頑張っております。内容的に大改造の予感あり。行方も知れぬホンの道かな。
「チケット高っ!」と思われた方も多いはず。自主公演のため(要するに自腹です)皆さんから
いただく木戸銭が頼りです。高額になってしまい、本当に申し訳ありません。
どうかご観劇下さいませ。まずは京都国立近代美術館にてお待ちしております。
やなぎみわ
11月5日は終演後にアフタートークがありました。
ゲストは、大正時代の五十殿利治さんと森まゆみさんのおふたりです。今回の「1924海戦」は、1920年代を舞台にしており、当時の時代背景などの知識があるとぐっと理解が増し、面白さも倍増する内容になっています。アフタートークにお招きした五十殿利治さんは筑波大学の先生であり、大正期の美術の大家でもあります。演劇を行うにあたり、やなぎさんやあごうさん、その他スタッフが参照した文献のなかにも五十殿さんの著作が多数あります。森まゆみさんは地域雑誌『谷中・根津・千駄木』の編集人であり、1920年代にとてもお詳しい方でもあります。
トークでは、主役の土方与志や小山内薫についての話や、脚本執筆の裏話などに花が咲き、楽しい時間になりました。資料を読み解き、1920年代に想いを馳せながら脚本を書き、演出をしたあごうさんとやなぎさんの熱意を感じることができる内容になったのではないでしょうか。短い時間ながらもとても有意義なトークとなりました。
(アシスタント 武蔵野美術大学 小林あずさ)