11月5日は終演後にアフタートークがありました。
ゲストは、大正時代の五十殿利治さんと森まゆみさんのおふたりです。今回の「1924海戦」は、1920年代を舞台にしており、当時の時代背景などの知識があるとぐっと理解が増し、面白さも倍増する内容になっています。アフタートークにお招きした五十殿利治さんは筑波大学の先生であり、大正期の美術の大家でもあります。演劇を行うにあたり、やなぎさんやあごうさん、その他スタッフが参照した文献のなかにも五十殿さんの著作が多数あります。森まゆみさんは地域雑誌『谷中・根津・千駄木』の編集人であり、1920年代にとてもお詳しい方でもあります。
トークでは、主役の土方与志や小山内薫についての話や、脚本執筆の裏話などに花が咲き、楽しい時間になりました。資料を読み解き、1920年代に想いを馳せながら脚本を書き、演出をしたあごうさんとやなぎさんの熱意を感じることができる内容になったのではないでしょうか。短い時間ながらもとても有意義なトークとなりました。
(アシスタント 武蔵野美術大学 小林あずさ)